鹿革の特性を活かし考え抜かれたショルダーバッグ!
信州鹿革を使い始めてそう時間が経っていませんが、創業前の前職からずっと鹿革を使い続けています。その柔らかさは素材でしか出せない魅力があり、信州鹿革に至ってはストーリーや環境問題、SDGSなどにも配慮された革です。
野生の鹿の為傷もあり、裁断には気を使います
信州鹿革に関してはこちらでも書いておりますが長野市で駆除された鹿の命を繋ぐための活動で、僕らは傷もその鹿の生きた証としてありがたく使わせていただいています。その為しっかりと伝える義務があり、より良い商品に変えたい思いがあります。
大きくても傷が浅い場合は使用しますが、傷が深い場合は傷を避けます。
ただ、あまり傷を避けてその革がほとんど使われないことになるのは、結局捨てられて生かされないことになる為、それでは本末転倒です。
この程度で避けてしまっては鹿さんに申し訳ないと言うことになります。
鹿は銀面(表の表皮)は薄いですが、繊維自体がしっかりと絡み合った集合体なので、革紐にしたときに強度がわかります。
牛革は4つ網などにしないと一本では切れてしまいますが、鹿革はその耐久性の違いには目を見張るものがあります。
その為、多少の傷では平気でむしろそれを楽しんでもらいたいとも思っています。
柔らかさの特徴を活かした巾着ショルダーバッグ
まず紹介するのは上の写真にある巾着ショルダーバッグ!
写真の商品はグルーバーレザーのハイスタンダードに属するこだわりの商品です。上記で書いたような裁断では牛革に比べると小判(小さい革)なのでバッグなど大きな商品は特に裁断には悩まされます。
この形状のバッグは10年ほど前に作った思い入れのある形をグルーバーレザ版として再度デザインした物で、以前作ったものは僕がバイクに乗るときに使用しています。
以前の物とは根本的にデザインは異なりますが、以前はアメリカンビンテージの革ジャンからイメージを受け、今回実は英国側をイメージして考えております。
サイドポケットにはスマホや車の鍵が入るスペースを設けることで、常に必要な物をさっと取り出せる工夫があります。
上から取り出す事ができますが
メインジッパーをメインジッパーを開けても結構広がるので上を開ける必要はないのかも知れませんね笑
またマチの縫い合わせもしっかりと手間暇をかけてパイピングをしており、真鍮スタッズなどのこだわりも盛り込ませていただきました。
またグルーバーレザーらしい小細工がここにはあり、メインジッパーの引き手をフラップに引っ掛けると‥‥↓
なんと言う事でしょう!?
ジッパーが開かないではないですか!?
これは防犯対策に考えた一工夫!というか遊び心?です(^○^)
カスタムは是非どんな方法でもご連絡してみてください!
グルーバーレザーの醍醐味の一つはなんと言ってもオーダーメイド!
「どうせ買うなら!」ってなる方と、「いやこれで十分!」と言っていただける方と様々いるのは当然だと思います。
「このお財布のここが気に入らないけどずっと使ってるの」なんて言葉も何件も聞いています。
是非どんな些細なことでも聞いてみてください!
※ただし、お時間が掛かることはご了承ください💦
今回ご紹介のバッグもこんな感じに仕上がっています
「どうせなら派手に行きたいよね!」なんてノリでオーダーをしてくれたお客様
スパーダーのスタッズをどこかにつけてほしいと言うことだったので、赤と黒のコンビニ邪魔しないように真っ黒のタランチュラバージョンで仕上げました。
いい感じにグッと引き締まったのかなと思います👍