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Article: 伝統工芸、藍に触れる職人の世界

伝統工芸、藍に触れる職人の世界
ジビエ

伝統工芸、藍に触れる職人の世界

2022年7月から始まった出来事です。
考えてみれば信州鹿革を使い始めてまだ一年が経たない時期になります。
クラウドファンディングの製作途中の頃‥‥

この鹿革の可能性をもっと広げるにはどうするべきか?

と言うのも「信州エシカルプロジェクト」を掲げて活動する以上、もっと長野県内で産業を含めたサイクルを持続させたい!
その為にも鹿革の可能性を広げて注目される事が僕にできる事と考えました。

駆除されて皮から革へとなめされ僕らが製品とし販売まで繋げる
この流れの一番出口がグルーバーレザーの役目!
そうなると付加価値をつけて注目度を上げて販売促進を促す努力が必要になります。
そう考えていたら急に
「藍染できないかな〜?」ふと、そう思い
誰にも相談せずに調べ、あれこれ見た中でビビッときたのがこちら↓

 

松本市にある浜染工房

調べてすぐここに辿り着いたんですが、信州エシカルプロジェクトを進めている上で長野県内で藍染をしている所はないか?
趣味でやっているような所はよく聞きますが、しっかりとした所が良かった為、何件か検索して無茶苦茶歴史があったのがここ「浜染工房」でした。
なんか急に思い立ったように調べ上げて吸い寄せられるようにメールでアポを取り、電話で代表の浜完治さんとお話をしたのですが、

「この間テレビを見ていたら僕が写っていて、この人に会いたい!って思っていたら徳永さんから連絡が来たからびっくりしました」
と!言われ、そんな事あります????
これは運命!?と思いましたね!

どうやら浜さんは一度鹿革の藍染を近所の方にお願いされて染めたことがあり、それが上手くいかず、その後その革を商品に変える術も分からず、革の入手もわからないまま何年も過ぎ、たまたま僕がNHKで放送されたところを見てくださっていた様です。まさに運命!!

早速浜さんに会いに行きました!

これが最初に染めた鹿革!
何年も前に染めたものらしく、なかなか染まらなくて何十回も藍に浸けて苦労したみたいです。
革もエゾシカみたいに厚くかったので何回も漬け込むことで膨らみ、重くてなった様子が革から伝わってきました(^_^;)

鹿革を染めて製品になるようにしたいと言う気持ちがあった様ですが

浜さん:「もうこれはダメかな?」と諦めて何年も経っていた所にテレビで僕が写っていた!ってわけです!!

僕はこの革を見せてもらって「染まるじゃん!」と確信!

持ってきた革を染めてもらう事に!

 

早速ワークショップで使っている壺で試してみる事になり、サッと取り出した布と壺に入れるとあっという間に水色に!
壺の中の藍は茶色っぽい色に見えるんですが、藍液に入れてから引き上げると酸化によって色が変わる見たい!
一回浸け入れて酸化、洗い流してまたいれて酸化の繰り返しみたいです。

まずはどんな感じになるか一枚で試すよりも切れ端でお願い

水色に見える切れ端がクロムなめしで薄茶色の方がタンニンなめしになります。

引き上げたばかりだが、クロムレザーの方を見て「染まってる気がするねー!」と浜さん。

僕はまだこの時どのぐらいが染まったと言うのかまだよく分からず、確かに色は変わっているな〜ぐらい(^^;;

↑これがタンニンなめし
正直なところよーく見ると青っぽい場所もあったが?
ぐらい

↑これはクロムなめし
これは確かに染まっている!?
でも濡れているから?いや染まっている!

でも何年も前に染めた鹿の革が染まった事実はある!
絶対に染まるはず!と言う何となくな自信がありました。

ただ、その何年も前に染めた革が全然染まらなくて何十回も浸けたと言うのが気がかりでした^^;
高くなりそうなのは覚悟の上でしたが、何回も染めて手を付けられないぐらい高くなったらどうしよう!と言う不安もありましたね(・_・;

これが初めて藍の世界に足を踏み入れた瞬間で、僕らにとって大事な第一歩となる日であります!
この日は持って来ていただいた何枚かの鹿革の下地をお渡しし、試験して頂き、染め上げを依頼し、帰りました。

くどく言うようですが、とにかく浜さんは僕が尋ねてきた事に感謝をして下さっていて、一度染めた鹿革が上手くいかず、「染めた鹿革を商品にしてくれる人いないかなー?」って何年も頭の片隅にあったらしいです。
そこに僕がテレビに映っていて、直後に電話があった!!
完全なる運命!!ってやつですよね!!

身の引き締まる想いってやつですよね!
「任せてください!」なんて無責任なことも言えないし、でも頑張りましょう!と言う感じで帰りました。

藍染に関してはこのまま続きますので、次回もお付き合いください🙇
最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。